文庫本

久しぶりに文庫本を読んだ。

色んな人から勧められて、今頃「永遠の0」を読んだ。

内容も良くて、本に引き込まれるようにスラスラと読める本でした。

あんまり内容はかけませんが、「神風特攻隊」の話しやって、色々な単語になぜか聞いたことあるなぁ?って思いながら読んでました。

そして、ふと気づいた。

僕の父方の祖父が、戦争時に特攻隊員だったことを思い出した。

祖父は、一昨年に亡くなりましたが、僕が中学生の頃に授業で戦争の事を習い、当時の社会科の教師から、祖父母に戦争体験を聞いてみるのも後世に残す貴重な話しだ。と言われて祖父に聞きに行った時の事を思い出した。

この本にも書いていたけど、祖父も同じ事を言うてた。

「自分で志願(特攻)する」とは思った事はないと。

戦争やから殺るか?殺られるか?の時代やったけど、絶対に死ぬと分かって死にに行くのは嫌やって思ってたと。

でも当時の状況では、「嫌です」と言える状況ではなく、半ば強制やったと言うてた。

だから、自分も数日後に死ぬんやなぁと思ってたそうですが、祖父は出撃の2日前に終戦になったから今も生きてると言うてた。

その時に話しだけではなく、当時の写真なども持ってたんで見せてもらうと、軍服を着た色んな人が写ってて、祖父がぽつりと言うた言葉が、これに写ってる殆ど奴らは出撃して散ってしまったなぁ。と

祖父が言うた言葉で印象に残っているのが、「出撃する友人達を見送るのが一番嫌やった。出撃したら、もう帰ってこないんや。でも、みんな勇ましい表情で出て行ったのを、わしは帽子を振って見送ってた」と

祖父は、僕が小さいに一緒にお風呂に入ってた時に「戦争はアカン」と良く言うてましたが、小さい頃はよぉ分からんままに返事してたけど、この話しを聞いた時にやっと祖父の言うてた事を理解できた。

もう25年前の事やけど、この本を読んで祖父を思い出し、戦争や争いの無い世界がええなぁと強く再認識しました。

祖父は、今頃は昔の仲間と楽しく空を飛んでるかなぁ